むっつり右門第七番手柄は「村正騒動」事件。六番手柄から十日あまり経ったお盆の中日、新仏が墓を暴かれ胴を切られるという椿事が出来。ライバル・あばたの敬四郎との先陣争いをからめながら、恋人の苦境を救いたい美少女にエロティックな罠をしかけさせるなど“右門流”の手法で、小気味良く事件を解決します!佐々木味津三・・若い人にはあまり名前の通った作家ではないかもしれませんが、代表作の『右門捕物帖』は嵐寛寿郎、『旗本退屈男』が市川右太衛門で映画化され人気を博した、時代小説の名手です。第七番手柄、どうぞお楽しみくださ...